いかに才能があり知識があっても、熱意の乏しい人は絵に書いた餅に等しいですよね。
反対に、少々知識に乏しく、才能に乏しいところがあっても、一生懸命というか強い熱意があれば、そこから次々とものが生まれていくものです。
その人自身が生まなくても、その姿を見て思わぬ援助、目に見えない加勢というものが自然に生まれていくものです。
「その姿は、あたかも磁石が周囲の鉄粉を引きつけるように、
熱心さが周囲の人を引きつけ、周囲の情勢をも動かしていく」。
−松下幸之助(松下電器産業)−
経営の神様といわれた、松下幸之助氏は、生前日本経済が、大不況におちいった時、自社の社員を集めて、このように言ったそうだ。
『好景気のときは、駆け足をしているようなものだ。
一方、不景気はゆるゆる歩いているようなものだ。
駆け足のときは他に目が移らないから、欠陥があっても目につかないが
ゆるゆる歩いているときは前後左右に目が移るから欠陥に目がつき、
修復訂正ができる。好況よし、しかし不況は、さらによし。』
積極思考をする人間は、いかなる状況下においても、
「できないこと」より、「できること」を探そうとする。
「消極的な良い技術者ほど、できないという理論を知っている」
とは、ヘンリー・フォード(フォード創業者)の言葉ですが、
とても的を得ていると思います。
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