世界の京セラを創業した、稲盛和夫氏(京セラ会長)は、
潜在意識の力に対してこう警告しています。
「強い願望は、潜在意識に到達し、必ず物事を成就させると
日々私は言っておりますが、では、どんな願望でも成就する
かというと、そうでは、ありません。
その願望は、必ず、きれいな心に裏付けられていることが必要です。
私利私欲に満ちたものであれば、周囲の誤解と支持を失い、孤立して、
物事は決して長続きしません。また、善に発した願望でなければ、
例え一時的に成功しても、成功したと同じ理由で、
墓穴を掘り、没落の道をたどるはずです。」
まさに、ここに
自分をみつめ人間関係を良好にする真理が隠されていると思います。
【潜在意識の法則】
良い事をしたからといって、必ずしもむくわれない。 |
えっ!と思いますが、
アメリカの成功哲学の第一人者、ジョセフ・マーフィーは、
ある日手紙で、こんな質問を受けたそうだ。
「正直者だ、善人だ。と言われてる人でも、
とても苦しまなければならないのはなぜでしょうか。
世の中で、邪悪の限りをつくしている人が栄えてるのは、
なぜでしょうか。」
マーフィーの返事には、こう記載されていた。
「もし、あなたが、ごく表面的に見える行動だけで、
善人と悪人とを区別してるなら、それは、非常に浅薄な判断です。
というのは、いわゆる邪悪にみえる人が、成功と繁栄と健康を信じて
いるかもしれないからです。
もしそうであれば、潜在意識の力が働いて、そうなるのが道理です。
また善良にみえる人間が、実をいうと邪悪で、憎むべき心をひそかに
抱いてるかもしれないのです。
重要なことは、他人を意識したり、報酬を目当てにする
外面的行為ではありません。
心の奥底にある内的な動きこそが、重要なのです。」
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